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    かけはし2021年4月26日号

腐敗した自公政権倒せ!



広島・参院再選挙

野党統一候補の勝利を!

労働者・市民の共闘を進めよう

 【広島】立憲民主党・国民民主党・社会民主党・新社会党・連合広島の推薦、共産党の支持を受けている野党統一候補・宮口治子さんが自・公候補を猛追しているさ中の、4月18日午後3時から、広島市中区本通り商店街の入口で宮口治子さんの街頭演説会が行われた。
 応援に駆け付けたのは、泉健太・立憲民主党政務調査会長と伊藤孝恵・国民民主党副代表。
 泉さんは次のように述べた。「ほぼ同級生の3人の共通点は、“盾突く人”。私は枝野代表に対抗して代表戦に出た。伊藤さんは玉木代表に対抗して代表選に出た。宮口さんは金権腐敗政治に盾突き立候補した。政治は盾突くことです。どうか宮口さんを国会へ」。
 自・公の票は55万票。立憲野党の票は40万票。残り1週間、どう保守票を切り崩せるか。

宮口治子さん立つ!

 「戦争させない・9条壊すな! ヒロシマ総がかり行動実行委員会」は、4月3日、「3の日」定例の行動として、「改憲&金権政治をストップ! 4・25参議院再選挙 市民が野党の統一候補を押し上げよう」をテーマに街頭宣伝行動を行った。130人の結集であった。
司会は佐藤奈保子さん(1000人委)。「全国から注目を浴びている河井克行・案里買収事件での再選挙。首長・県議・市議40人を含む100人が買収された事件。中には辞めた人もいるが居座っている人もいる。自民党の金権政治をこの選挙で変えていきたい」。
川后和幸共同代表(共同センター)は以下のように発言した。「今日は3の日定例行動ですが、特別に4月25日の参院再選挙で初めての野党統一候補が生まれた。その予定候補を応援していく場としてこの場を設定した。コロナ禍の中、命と暮しを守る政治を求めてきたが、現政権は全くその声に応えていない。また戦後76年間、日本は戦争をしていないが在日米軍基地は戦争を支えてきた。歴代政府は米国に従い、税金をそういうところに注いできた。誰のための政府なのか。聖火リレーも出発したが何が問われているのか。
憲法9条の改悪を許さない闘いを続けてきたが、そのせめぎあいの中で、4・25再選挙を迎える。河井夫婦の大規模買収事件によって河井案里議員の失職によるもの。北海道衆院2区、長野参院補選と共に3つの選挙で野党が勝てば菅政権は崩壊すると言われ、政権交代の可能性が高まる。この広島の選挙はもっとも意味が深い。このような中、宮口治子さんが多くの期待を集めて野党の統一候補として、立候補の決意をしてくれた。この広島から日本の政治を変える大きなチャンスが私たちに与えられた。総がかり行動実行委員会として広島の主権者一人ひとりがどういう政治を求めるのか、お互い考えて平和に向けて大きく一歩を踏み出そう」。

障がいを持つ子と共に


宮口治子予定候補が登壇し次のような決意を述べた。
「この度、立候補の決意をした宮口治子です。自己紹介をします。1976年生まれ45歳、福山市の生まれ育ち。福山暁の星女子中・高校、大阪音楽大学音楽部声楽科を卒業しました。KBS瀬戸内海放送でキャスター・リポーターをしました。結婚を機に退職、2人の男の子と1人の女の子の3人の子育てをしてきました。長男が2歳の時、重度の広汎性発達障がいと診断され現在18歳になるが知的障がいもある。ある時、障がい者用駐車スペースに停めた時、子どもが元気よく飛び出して、健常者が利用してるのかと怒られた。見た目でわからない病気や障がいでまわりから理解のないまま苦しんでいる人がたくさんいるのではと思いました。そんなとき2012年東京都の取り組みで始まっていたヘルプマークの存在を2014年に知り、その普及啓発活動に広島県と岡山県で取り組んできました。今回、広島県で大規模買収事件が起きた。何の説明もされていない。情けない。その先のことも考えていきたい」。
「コロナ禍で誰もが弱者になる。障がいをもつ長男のような弱い者はさらに弱い立場になる。雇用の問題含めて弱いところに光をあててみんなの問題を解決していく。今回立候補を決意するにあたって一番困ったことは子どもの面倒を80歳近い両親に頼んだこと。両親は「あなたしか伝えられないことがあるのだろう。しっかり伝えておいで」と背中を押してくれた。女性が活躍するには壁はまだまだ高い。女性活躍推進そういうところにも取り組んでいきたい。離婚していても子どもに障がいがあっても45才でも挑戦している人がいるんだな、私もがんばろうと一人でも思ってくれる人がいたら意味がある」。
「もう一つ、広島生まれ広島育ちの私にとって、戦争の悲惨さ、核兵器のこと、平和憲法のこと。平和主義・戦争の放棄をうたっている日本国憲法は世界に誇るべきもの。核兵器禁止条約を批准・署名していない日本政府を変え、広島県民として取り組んでいく。小さな声を政治に届け、そういう人の役に立つ政治家をめざす」。

ウソつき政治変えよう


続いて登壇したのは郷原信郎さん(「河井疑惑をただす会」の特別ゲスト)は次のような宮口さん応援演説をした。
「今日、東京から来た。この選挙、一度は真剣に考えた。自民党が許せなかった。コロナ禍の中、なぜ参院選をやらなければならないのか。2019年参院選で河井夫妻が起こした買収事件。安倍さんと溝手さんの確執、総裁選をめぐる菅さんと岸田さんの争いとか自民党本部と自民党県連の対立、すべて自民党の内輪もめ権力争いの話。河井案里陣営に溝手陣営の10倍の1億5千万円の金が自民党本部から流れ、その一部が現金買収事件の原資になった。そういった事件を起こした当事者でありながら、不正があったためにやり直す選挙に候補者を立て勝ちにいこうとしているとの話を聴いて何を考えているのか、広島県民をなめるのもいい加減にしろと心底思った」。
「私にとって広島はかけがえのない地です。小中学校を広島で育った。熱心なカープファン少年。市民球場でヤジと怒号の中でのすさんだ時代のカープファン。独学で司法試験をめざしたのもこの広島。その広島県民を利用する自民党のやり方が許せなかった。これを許したら日本の民主主義が危ない、真剣に考えた。場合によっては体を張って止めなければならないと考えた」。
「自民党候補の選対に被買収者が平気な顔をしていた。公平な選挙をどう考えているのか。私は県連会長と西田氏に質問状を書いた。全く返事なし。調べているジャーナリストの話によると『支持者に意見を聴いています』と。被買収者は罪に問われるべき人たち。そういう人たちが野放しで、どうして公正な選挙と言えるのか。怒りが抑えられない。今後数年間の広島県民の代表を選ぶ選挙ですから、活動の場が東京の自分より広島県で生活をしている人から選ぶべき。自分は自民党政治を批判していく」。
「その後、先日、宮口さんが東京の事務所に来られた。素晴らしい人を野党統一候補に選ばれた。子育てを、障がいを持つお子さんを育てられ、弱い立場の人のための活動をしている。広島県民の代表として、国会で活躍していける、してくれる人だと思います。2019年の当選者も女性であったが、広島県の薄汚い古い保守政治の中に浸かっていた人。全く違う人。宮口さんを国会に送ってください。全力で支援する。自民党の予定候補は頑張っているが立ち止まる人も振り返る人もいないらしい。見かけたら、たまには声をかけてほしい。そして言って欲しい。『郷原弁護士の質問状に回答したのか』と」。 「自分の頭で考えて行動する人を選ぼうじゃありませんか。安倍一強政治の中で日本の中身はボロボロだ。国会の中心で何百回も嘘を言い続けた首相。それを引き継いだ首相。こういう政治を終わらせ、宮口さんを当選させ、自民党に歴史的な惨敗を味わわせましょう。広島からこの国の政治を変えましょう。宮口さん、頑張ってください」。

平和崩す動き許すな


次に貴田月美さん(アイ女性会議)は、世界経済フォーラムのジェンダーギャップ指数について触れ日本社会の女性差別の根深さについて訴え、宮口さんを国会へと訴えた。
次に山田延廣共同代表(1000人委、秘密法廃止ネット、3区市民連合)は、市民連合の役割に触れ県内7区全てに結成することを訴え、「みこし」に乗った宮口さんを全力で応援しようと檄を飛ばした。
次に石川幸枝共同代表(9条の会ネット)は、保育者の立場から、コロナ禍の中、保育の現場での苦闘を訴え、子どもたちの命と育ちに投資できない政治、平和を崩す政治を止めるために宮口さんを押し上げようと声を大にして語った。

(久野成章)



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